1987年に初刊が発行されて以来、ロングセラーを誇っている児童文学の人気作「ルドルフとイッパイアッテナ」がフル3DCGアニメーションとして映画化される。主人公の黒猫ルドルフの声は女優の井上真央が担当。彼を助けるノラ猫のイッパイアッテナ役は声優初挑戦となる俳優の鈴木亮平に決定した。
斉藤洋原作の本作は、ひょんなことから大好きな飼い主と離ればなれになってしまった小さな黒猫・ルドルフが、長距離トラックでやって来た東京で、街を牛耳るボス猫・イッパイアッテナと出会いノラ猫として成長する姿を描いた友情と冒険の物語。「日本一有名なノラ猫」シリーズ(講談社)として出版され、昨年には約10年ぶりの新作となる第4巻が発売された。同シリーズの累計発行部数は90万部を超えている。
監督を務めるのは、映画『ポケットモンスター』シリーズを第1作から監督し続けている湯山邦彦と、アメリカをはじめ世界80か国以上で放映されたテレビアニメ「パックワールド」を手掛けた榊原幹典。脚本はテレビアニメ「妖怪ウォッチ」のシリーズ構成などで知られる加藤陽一が執筆している。アニメーション制作は、「ポケットモンスター」「妖怪ウォッチ」などのOLMのほか、OLM Digital、SPRITE ANIMATION STUDIOS が行う。
ルドルフ役の井上は「ルドルフと同じように、わたしも新たな世界を冒険してみようと思います」と意気込み。また今回初めて声優に挑む鈴木は、原作を読んだ際に、「大人もハッとするようなテーマ」も盛り込まれていることに感銘を受けたといい、「原作のイメージを大切にしつつ、イッパイアッテナが鈴木亮平で良かったと言っていただけるよう体当たりで挑みたいと思います」と語っている。(編集部・井本早紀)
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